交換ダイセット

交換ダイセットとは


交換ダイセット(別名:交換ベース、カセット金型)は、金型の製品に関わる部分のみを交換し、共用できるパーツに関しては共用する仕組みです。
製品部分は製品形状ごとに製作が必要です。しかし成形機に金型を取付けるためのプレートなど、他の金型と共用しても支障がないパーツがあります。
共用できるパーツを社内規格で製作し、管理することにより個々に違う要求に対して本当に必要な部分だけ製作できるようにしてあります。
交換ダイセットと専用ダイセットの選定に関しては明確な基準はありませんが、お客様との相談で決めさせて頂いています。
例えば
・ 製品が少量成形で金型が不要になる場合
→ 交換ダイセット
・ 社外での成形、大量に生産、スライド機構など複雑な形状を要する場合
→ 専用ダイセット
上記のように製品の形状、生産計画や用途により、適した方法を提案させて頂いています。

 


普通の金型と交換ダイセットの違い


専用ダイセット(通常の金型)に対する交換ダイセットの特徴を以下に示します。
■ メリット
・ 必要部分のみの製作なので工期の短縮が図れる
・ 材料が節約できる
・ 小ロット生産に向いている
・ 金型の保管スペースを少なくできる

■ デメリット
・ 大量生産には不向き
・ ダイセットが他の製品でも共用されているため社外への持ち出しができない
・ 型の組換え作業があるため、成形費は割高になる

 


金型の保管


交換ダイセットで製作された、金型の保管は専用棚で行っています。
アルミニウムは腐食しないと思われがちですが、腐食はします。
梅雨の湿気、冬季の結露、塵埃が影響するほか、酸やアルカリ雰囲気の場所では腐食が進行し初期の段階では表面を擦ればとれる程度ですが、時間の経過とともにあばた状に腐食が進行していきます(孔食)。
専用ダイセットでも同じことが言えるのですが、使用の有無に関わらず年数の経過とともに金型はメンテナンスを要します。また保管スペースが必要なために、弊社で製作した金型の無償保管期間は1年間を区切りに、翌年以降は別途協議とさせて頂いております。

 


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